いそベジ農場野菜セットに入る野菜たちをご紹介します!

 

野菜には1つ1つ品種があり、特性や育て方、耐病や味など様々です。いそベジ農場では、品種にもこだわり、より美味しいものを選んで育てています。品種名も知るとなかなか愛着が湧いて可愛いものです。このページでは育て方やその品種への想い、食べ方などをご紹介します。

玉ねぎ(ネオアース)

 

 

 

いそベジ野菜の中でもファンの多い野菜です。和洋折衷、どんな料理にも合います。使いやすい野菜だからかもしれません。かくいう私も玉ねぎ大好きで、かなり思いを込めて毎年草むしりも率先してやっております(笑)

 

辛みがなく、とにかく甘みがほどよい。炒め物も煮込みにもいい味出してくれます。カレーになんか山ほど入れてもペロリです。子供は玉ねぎと肉を炒めたものを作ると、玉ねぎの方をよく食べます。

 

リピーターさんも多いですし、料理人さんが気に入ってくれることが多いです。1回の注文で100kg買っていかれるシェフもいますし、玉ねぎだけはうちのを使いたいというシェフもいらっしゃいます。佐久穂町の人気カレー屋さんも、この玉ねぎを使ってくださっています。

 

旨味の秘訣は栽培している土地柄でしょうか。10月頃に定植してそのまま越冬するのですが、土の中で凍るか凍らないかの寒さに当たって、玉ねぎそのものが凍らないように糖分を出してくれます。そして肥料のバランス。毎年、増量増量の野菜です。2021年現在では約4~5t作っています。

 

 

春菊(きわめ中葉)

 

 

鍋物によく使われるので冬の野菜と思われがちですが、「春」がついていますので旬は春です。むしろ寒さには弱いのでいそベジ農場では春と秋に作っています。春菊は加熱すると苦みが出てしまいますが、生で食べるとアクもなくて本当に美味しいのです。水に放ってパリッとさせてから、ごま油、塩、にんにくと海苔で和えるだけでいくらでも食べてしまいます。

我が家は春菊の天ぷらが家族みんな大好物。「春天(しゅんてん)」と呼んで、春と秋には頻繁に食卓にあがります。カリッとした衣にふわっと香る春菊の香りがたまりません。農薬を使っていないのでそのまま生で気にせず召し上がってください。茎の部分も美味しいですよ

じゃがいも(男爵・きたあかり)

 

 

定番貯蔵野菜ですが、貯蔵した時の旨さといったら!私は掘りたて新じゃがよりも、芽が少し出てきているひねじゃがの方が美味しいと思っています。でんぷん質がだんだん糖に変わっていき、甘みが増してきます。いそベジ農場では8月頃に収穫していますが、オススメは12,1月頃のじゃがいも。ちょうどこの時期は寒くて煮込み料理なども多  

                      く作るので美味しさを堪能していただきたいと思います。

じゃがいもにも色んな品種があり、色付きじゃがいもを作る事もあります。紫色とピンク色のじゃがいもです。安定の美味しさは男爵ときたあかりでしょうか。個人的にはねっとりしたきたあかりが好きなんですが、煮崩れしにくい事からお客さまからは男爵のご希望が多いです。

牛乳でコトコト煮ていき、チーズをかけて焼いたグラタンはたまりません!

 

小松菜(はっけい)

 

 

年間通して栽培できることから、一番作っている野菜はこの「小松菜」です。苦み、エグみなく、歯切れも良く生でも美味しく食べられるこの小松菜は地元佐久穂町でもファンの多い野菜です。

直売所でも売り切れてしまいますし、佐久穂町の給食にもたびたび登場します。

1週間に6000p出る小松菜はいそベジ農場野菜の大黒柱です。

美味しい豚肉と塩コショウだけで炒めるのが家族の大好物なのでよく食卓に上ります。

野菜の中でもカルシウムの多い野菜。たくさん食べたいですね。

 

かぶ(スワン)

 

 

 

いそベジ農場一番の人気野菜です。暑さと寒さに弱いので春と秋に作っています。初めて食べる方は驚かれます。一度食べた方はリピートしてくださいます。とにかくキメが細かくてジューシー。果物のようとも言われます。我が家もかぶの味噌汁を作った時は争奪戦です。とにかくかぶが食べたい、食べたいと子供たちはおかわり連発なので親はかぶの出汁が出た味噌汁だけ飲むことも多いです(笑)

自分の畑で同じ品種のスワンを作ったとしても、なかなか同じようには作れない、というお声も頂きます。やはり肥料や土作りとのバランスなのかもしれません。土の出来とスワンという品種が合致した時、本当に美味しいかぶになります。

 葉っぱも栄養満点ですので是非食べていただきたいです。

赤からし菜(赤リアスからし菜)

 

 手前の紫っぽい野菜が赤からし菜です。「からし」という名がついているだけあって、少しピリリとしますが噛めば噛むほど旨味が広がっていきます。

あまりスーパーでは見かけず、色合いも鮮やかな事から飲食店さんに人気の野菜です。

葉先がまるっぽいものと、羽のようなものと品種によって形が変わりますが、飲食店さんからはハネのタイプをご指名頂き、ずっとそのタイプを作っています。

こちらの野菜は寒さに強めです。むしろ寒いほど、野菜の中のアントシアンが出てきて色鮮やかになります。

なので冬に食べる赤からし菜のサラダは味も濃くて絶妙です。我が家ではサンドイッチに挟んだり、生姜焼きと一緒にわしゃわしゃ食べています。

かぼちゃ(ダークホース)

 

 冬の人気野菜のかぼちゃです。収穫は暑い時期の8月なんですが、すぐには出荷せず貯蔵してでんぷんが糖に変わって甘くなってからの10月下旬頃から出荷します。じゃがいもと一緒で、採れたてよりも置いておく方が美味しくなる野菜です。特にこのダークホースという品種は貯蔵に向いていて、傷みにくいのも特徴。なのでじっくり甘くなるまで貯蔵して出荷するので「あま!おいしい!」となるのです。

作り方もありますが、ホクホクねっとり甘いかぼちゃに仕上がってくれるのでこのかぼちゃも毎年注文が増えて増産増産です。佐久穂町の人気ごはんやさんで期間限定で出るかぼちゃのブリュレはファンが多いそうです。

 

私も自分の所のかぼちゃが大好きです。薄く切って電子レンジで加熱してちょっと加熱しすぎの固めのかぼちゃも大好きですし、天ぷらもサラダも。。。もちろんお菓子も作りますが、かぼちゃが甘いので砂糖の量も減らせますよ!

きゅうり(ときわ333)

 

 年中食卓に上りやすく買いやすい野菜かもしれません。でもきゅうりの味ってどんなだか味わって食べているでしょうか。味噌をつけたりドレッシングをかけたり、きゅうりそのものの味って薄くてわからないような。。。いそベジ農場では自根(じこん)にこだわり、皮は柔らかく、パリっとして実も味があるように栽培しています。きゅうりが苦手な方もうちのは大丈夫という方もいらっしゃいました。

ただ夏は鬼のように採れますので、きゅうり地獄に陥ります。朝晩欠かさず採りに行き、ピークは1週間で1t採ります。きゅうりはカリウム・水分がありますので、暑い時は収穫しながら食べて水分補給しています。7~9月までの野菜セットに入ります。

 

 

ラディッシュ(スーパーマキシム)

 

 あまり買わないけど、あったら嬉しい!というお声も頂き、作っております。どうしても葉物が多い時期はセットの中身は全体的に緑色・・。そこにこの鮮やかなショッキングピングのラディッシュが入るだけで印象がガラッと変わります。

スライスしてサラダに添えるのが定番でしょうか。我が家はピクルスにしてカレーに添えたりしているのですが、どうしても色味は落ちてしまいます。料理人さん曰く、サッといためると鮮やかになってお皿の上が映えるそうです。カービングに使うのもいいかもしれません。

 

半結球レタス(美味タス)

 

いそベジ農場では春から初夏にかけて栽培する期間限定野菜です。まん丸でもなく、フリルレタスとレタスの中間のようなタイプです。葉も厚く野菜を食べている気になれるレタスです。最初は生でサラダで食べるのですが、だんだん変化をつけたくなりシュウマイの皮として使ったりもします。炒め物にしても十分食べ応えがあるレタスですよ!大きく育つので、冷蔵庫に入り辛いのが難点かしら・・・

ミニトマト(リトルジェム)

 

種播きは3月。それで収穫は7月下旬頃なのでとても日数のかかる野菜です。種から苗にして、そこから実がつくまで丁寧に大切に育てていきます。甘いだけでなく、トマトならではの酸味、味の濃さにも定評を頂いています。

葉っぱが色々訴えてくれますので、毎日葉っぱの様子をチェックして追肥したり水をあげたりしています。

採れすぎてしまった時は洗ってまるごと冷凍が便利です。そのために冷凍庫だけも買いました!トマトを作っていない時期もトマトスープなどに使えます。

半分に切って、120℃のオーブンで3~40分焼いてセミドライトマトを作るのもオススメ。

キャベツ(みさき)

 

とんがり頭が珍しいみさきキャベツです。この品種は葉が柔らかく甘みもあり、なんと言っても見た目が可愛くて人気です。

一般的なキャベツよりややこぶりですが、柔らかさとうま味はファンも多く、すぐに売り切れてしまいます。

ふわふわのキャベツの千切りと少し味の濃いめのおかずがあればいくらでも食べられてしまう。。。一晩でペロリです。

ただ虫も柔らかいこのキャベツが好きなので、駆除にも苦労します。防虫ネットで守り、芋虫は見つけ次第つまんで殺します。育つまでに2~3ヵ月かかるのでとにかく出荷できる大きさになるまで目を光らせております。そんな手間のかかるキャベツなんですが、市場で1コ100円で売られていたりするとびっくり!大量に作ってるからできるからなのかもしれませんが、なかなか手間がかかるのでそこまで安くできません・・・。

ミニ白菜(タイニーシュシュ)

 

こちらは巻かないタイプの白菜です。1コ300g~500gと小ぶりなので冷蔵庫に入れやすいというお声もあります。

最初は一般的な白菜に慣れてしまっていたので、「巻かない白菜か~」なんて軽く見ていたんですが、味の濃さと言ったら。

すっかりこのタイニーシュシュの虜になってしまいました。

鍋に入れても、浅漬けでも白菜の味がきちんと出ます。

キャベツと同じく、幾重にも葉が重なってできる野菜は虫にやられやすいのです。新しい柔らかい葉が毎日育つのですから虫にとってはごちそうです。それを防除するため、こちらも防虫ネットをかけて育てます。大きな巻くタイプの白菜よりも早く育つのがメリットです。畑に置いておく時間が少ないほど、虫の被害からも守れるからです。

ピーマン(ニューエース)

 

 

肉厚で、1こ100gを超えるものもあるこのピーマン。パプリカ?と言われることも。

肉厚だけれども苦みは一切なく、このピーマンで肉詰めを作ると

ピーマンにハンバーグを詰めたようで1個でも満足出来ちゃいます。そしてじっくり焼く事で、肉厚なピーマンがじゅわっと口の中でひろがり、本当に絶品。このピーマンを食べちゃうと、市販のちっちゃくて苦みのあるピーマンが食べられなくなります。  お客さんの中にはお子さんが「次からピーマン肉詰めの肉なしで作って」という要望もあった、と聞いて感激。確かにピーマン美味しいんです!ピーマン嫌いなお子さんにほど食べていただきたいです!

にんじん(らいむ五寸)

 

 

発芽までが繊細で、失敗した年もありましたが年々ファンの方も増えてきて、安定して作れるようになりました。味の違いもわかりやすい野菜です。甘みと食感、色味の鮮やかさが人気の秘訣のようです。にんじん臭さはあるけど、青臭くない。子供も生でポリポリ食べてくれます。日持ちする貯蔵野菜なのでたくさん作って損はない野菜です。給食にも使ってもらったりしています。

葉っぱもまた美味しい。天ぷらにしたり、細かく刻んでラペに入れたりしています。らいむ五寸という品種は固めで割れやすい特徴もありますが、甘みが強くうちで使っている有機栽培の肥料との相性がよいです。

モロッコインゲン(ジャンビーノ)

 

 

東京にいた時はあまり見たことが無くて、長野に越してから食べるようになった平ざやいんげんです。

信州の方々はこちらのいんげんが大好き。特にお盆時期に食べる天ぷらの時に、こちらのいんげんは欠かせないそうです。

近くに食べすぎて嫌いになった人もいました(笑)

食べ方としてはやっぱり天ぷらが最高です。ごま和えも食べ応えがありますね。筋もないのでそのまま素揚げして食べるのも美味しいです。あまり東京では見かけないのでこのモロッコインゲンを楽しみにしてくださる東京のお客様もいます。

とうもろこし(その年によって変わります)

 

毎年品種は変わったりしますが、いそベジ農場では「生」で食べられる品種にこだわっています。とうもろこしは人間も大好きですが、虫も動物も大好き。そのため、画像を見ておわかりいただけるかと思いますが、電柵をはって動物から守っています。

そして虫から守るためには農薬も必須の野菜です。いそベジ農場では農薬は使いませんので、ある程度の虫の被害はしょうがない、と諦めて作っている部分もあります。(先っぽだけの被害なら少し切り落として出荷することもあります)
せっかく無農薬で作っているのですから、生で食べられる美味しさを味わってほしい。生で食べられるという事は表皮が柔らかいんです。それも美味しさの一つなのでお客様に感じてほしい。そんな思いで作っております。夏しか食べられず、無農薬の貴重なとうもろこしはやっぱり人気の野菜です。

ズッキーニ(ゼルダネロ・ゼルダジャッロ)

 

長野県はズッキーニの生産量ナンバーワンです。なので近くにも作っている人がたくさんいます。病気になりにくく、育ちも早いので栽培も簡単な事から始めやすい野菜なのかもしれません。

きゅうりと同じく朝・晩収穫しないと巨大なズッキーニになってしまい、出荷できないので収穫は大変です。

周りでたくさんズッキーニ農家がいるので、わざわざうちが作る必要もないかな?と思っていたのですが、栽培方法でぐっと味も食感も変わるらしく、うちのズッキーニのファンの方もいて、本当に少しだけ栽培しています。新鮮なズッキーニは生でも美味しいのです。ぬか床に入れたり、そのままサラダのように食べたり。育ちすぎて出荷できないサイズのズッキーニはオリーブオイルと岩塩、ローズマリーをふりかけてオーブンで焼くだけでステキな一品になってくれます。

ターツアイ(緑彩2号)

 

なんともインパクトのある野菜、ターツアイです。

寒さに強い中国野菜で、寒くなるとどんどん広がっていきます。フリスビーのようで、ちょっと茹でにくいのが難点ですが味は抜群。中国野菜なだけに炒め物にするととっても美味しく、もちろん茹でてお浸しにも。

我が家は炒めたり、茹でてからし和えにしたり。

ハウスの中で育てるのですが、一面絨毯のように広がっているターツアイは美しくて見ていても飽きません。

暖かい時期も栽培できますが、写真のように横には広がらず閉じた状態で育っていきます。いそベジ農場では旨味ののる冬に作る野菜です。

紅大根(紅くるり)

 

 

冬には大根を4~5種類ほど作ります。その中の色付き大根の中でも一番人気がこの紅くるり。

皮も中身も真っピンクで見た目にも鮮やかで、味も甘くてサラダにすると食卓が一気に明るくなります。

野菜の色ってなんでこんな発色が良いのだろう・・・毎年育っていく様子を見ては感動します。

やはり鮮やかな色と、生で美味しい事から飲食店さんからのリピートが多いです。

少し加熱してフライにするのも美味しいです。

まるざやいんげん(ケンタッキー)

 

 いんげんには平ざやいんげんと、まるざやいんげんがあってこちらはスーパーでもよく見かける丸いタイプのいんげんです。(平ざやいんげんはモロッコいんげんですね)

これもまた地味な野菜ですし、とびきり美味しいいんげんって食べたことなかったので作ってみた時の美味しさは衝撃でした。

いそベジ農場では、スーパーに売っているいんげんよりも太らせて収穫します。その方が豆の甘みも感じれるからです。家庭菜園の本などには「いんげんは細めの方が良い、太いと筋っぽくなる」と書かれていますが、太くしても筋っぽさはゼロです。

地味そうな野菜ですが、和食にも洋食にも添え物として結構使われていて、料理人でうちのいんげんのファン、という方もちらほらいらっしゃいます。「料理しながらポキポキ食べちゃうんですよ~」と。

収穫は9月頃。1日60kg近く採れる事もあります。1本が10~15gなので、6万本収穫してる、って事になりますね。従業員総出で収穫しても4時間近くかかります。

 

 

青首大根(四季姫・耐病総太り)

 

 

通年あっても喜ばれる大根は、季節によって品種を変えています。

春は長さが少し短めの短大根・四季姫を。そして旬の冬には王道の耐病総太りという品種です。

大根は暑さに弱く、暑いと辛みが出てしまうし中にも黒い筋がはいったりして難しいのですが四季姫は病気にもなりにくく水分もたっぷりです。

冬に余裕がある時はこの大根でたくあんも仕込みますが、甘みがあってとっても美味しいです。旬の冬は煮込み料理も多いので大根は大活躍です。
緻密で味の染みがよいので、お客様から好評をいただいております。
余ってしまった時は千切りにして、寒い日に数日間干して切り干し大根も作ります。

スナップエンドウ(グルメ)

 

 

スーパーでは3月頃から並び始め、高冷地のいそベジ農場ではようやく暑さが安定してきた6月の後半、初夏にピークを迎えます。ちょっと豆がおっきくなってきた頃に食べると豆の甘みも楽しめて美味しいです。シンプルに茹でてマヨネーズで食べたり、炒め物に入れたり。

オリーブオイルでにんにくと砂肝と一緒に煮ると美味しいアヒージョの完成です。豆の甘みがオイルにうつり、残ったオイルはパンにつけたりパスタソースに使えます。6月の後半から始まり、7月の初めには終了してしまいます。お楽しみは短いのです・・・。あっという間に終わってしまう野菜なので、セットに入ってたらラッキーです!

赤ピーマン(ニューエース)

 

 こちらは赤ピーマンの種を買って栽培したものではなく、緑色のピーマンが完熟して赤くなったものです。

緑色のピーマンを樹にならしたまま、置いておくとじょじょに熟していき、こんなにも真っ赤になります。

真っ赤になるとカロテンも増え、酸味も加わりまたピーマンとは一味違った味になります。

緑よりももっと長く光合成をしているので、栄養価が高くなるのでしょうね!

この赤ピーマンで作るマリネは最高です!